2025年 今年の酒米造りの思い出

こんばんわ(^^)/現在22時17分にこの投稿を書き始めました(笑)
5月20日 25年産 酒米 種子島産吟のさと 芽出しの日
芽出しを担当するのはわたくしです(笑)山口さんに教わりながら今年で二回目の挑戦になります(^^)/
この作業は種である、もみ殻が付いた状態のお米から新しい芽をだす作業になります。苗箱に芽出しした米を土と一緒に植えることで田植え機で植えられるよう立派な苗を育てていきます(^^)/

田植え前の芽出しの目的:
- 均等な発芽:田植えをスムーズに行うために、苗が均等に発芽し育つようにする。
- 発芽の早期化:田植えのタイミングを合わせるため、事前に発芽させて苗にしておくことで、田植えの作業が効率よく進む。
- 元気な苗を育てる:芽出しを行うことで、健康で強い苗が育ち、病気に強い稲を育成できる。
田植えの芽出し方法:
1. 種もみの準備(種もみの処理)
田植えに使う稲の種もみは、岡山県の夢ファーム様から購入した種もみを使用(^^)/まず発芽しやすくするために事前に水に浸します。この処理を「水浸け(みずびたし)」または「浸種」と言います。
- 水に浸ける:稲の種もみを水に浸し、24時間程度放置して水分を吸わせます。この段階で発芽を促進するため、種もみの中の胚が膨らみます。
- 温水処理:冷水よりも温水(30℃〜35℃程度)を使うと、発芽がより早くなりますがなかなか難しいので私は水道水を使用しました。
- 乾燥:その後、種もみを軽く乾燥させ、発芽しすぎないように管理します。ここが難しいところで芽を出し過ぎると苗おろしの際、機械に芽が引っ掛かり効率よく作業が進まなくなります。今年は成功でした(^^)/
2. 発芽のための環境作り
芽出しを行うためには、一定の温度と湿度が重要です。
- 温度管理:温度が高すぎると、発芽が早く進みすぎてしまうため、20℃〜25℃程度の温度が理想的です。
- 湿度管理:湿度を保つことが大切です。種もみが乾燥しないように、湿った布や温湿度調整された場所に置きます。
3. 発芽の確認と適切なタイミング
- 発芽が始まるタイミングで、種もみの芽がわずかに出てきたら、適切なタイミングで苗床に播種します。
- 発芽しすぎる前に、発芽が始まった段階で苗床に撒くことで、根が育ちやすくなり、苗がしっかり育ちます。
5月24日 25年産 酒米 種子島産吟のさと 苗おろし
この日は凄く暑い日でした。朝8時に中種子町の梶潟という集落に住んでいる塩浦さんのおうちに集合し、塩浦さんの住宅の敷地内には農機具を納られている大きな倉庫の中で苗おろしを行いました。

芽出し後の苗の育成
芽出し後、発芽した種もみを苗床に播き、苗を育てる作業に入ります。
- 苗床に種を撒いた後は、水を適切に管理し、適度に温かい場所で育てます。通常、約30日程度で十分な苗の高さ(10~15㎝程度)に成長します。
- 成長した苗は、根が十分に育ってから田植えを行います。根張りの強い苗がしっかりと土に定着できるため、発芽が早く、健康な苗を使うことが重要です。



芽出し作業のポイント
- 過剰な発芽を避ける:芽が出すぎると、苗が弱くなったり、植えるときに根が絡まりやすくなります。適度な発芽段階で管理することが大切です。
- 適切な湿度:湿度が不足すると発芽しにくく、過剰だとカビが生える原因になります。
まとめ
田植え前の「芽出し」「苗おろし」作業は、苗が健康に育つための大切なステップです。適切な管理とタイミングで発芽させ育苗を行う事で、田植え後の成長がスムーズになり、収穫時に良い結果が得られます。2025年産、日本最南端の酒米 吟のさとが楽しみです。
種子島の米作り、日本最南端の酒米 吟のさと
