種子島で楽しむたけのこ料理と魅力 - 酒米屋 吟

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種子島で楽しむたけのこ料理と魅力

この記事では、種子島の豊かな自然が生んだ「にがだけ」と呼ばれるたけのこを主役とした魅力的な料理と、その楽しみ方を探ります。地元食材として高く評価されるにがだけの特性や、他のたけのことの違いを理解することで、地域の食文化を深く知ることができます。例えば、人気の天ぷらや、煮しめといった料理を通じて、地元の風味や調理法を実際に味わう喜びにも触れていきます。

また、地元の食事処での体験、にがだけ狩りの楽しみ方についても紹介。この記事を読み進めることで、種子島のたけのこ料理や、にがだけ狩りを安全に体験することの楽しさを発見し、種子島のエンジョイライフをお楽しみください。たけのこの魅力に迫る旅に、一緒に出かけてみましょう。

種子島のたけのこ料理の特徴

種子島は、日本の南部に位置する世界一美しいロケット基地がある島。豊かな自然環境と海、そして自然環境からうまれた食文化が魅力ですね。数ある食材の中から本日はたけのこ料理に注目していきたいと思います。種子島で収穫されるたけのは二種類、「にがだけ」と「大名筍」特に種子島では「にがだけ」がたくさん収穫できます。一年間に二回、シーズンがあります。春筍と秋筍です。春の方が柔らかくて数もとれます。秋は数が少ないので収穫するのに苦労しますが美味しい筍が収穫できます。初めてたけのこ狩りに行くなら春の方がおすすめです。ちなみに初めて私の嫁を連れて行った時は30キロの肥やし袋に満タン二つ収穫できました。剥くのがすごく大変で収穫する時間よりも剥く時間の方がかかる(;^_^A注意して収穫してください。

ロケットが打ちあがる瞬間
H3ロケット打上

地元食材としてのたけのこの魅力

種子島では、にがだけ狩りに出かけるときは「山に入る」といってでていきます。その通り竹を目指して山の中に入っていきます。面白い食材でちゃんと収穫しないと竹がはえすぎてにがだけが収穫できなくなります。なのでみなさん自分の入る山は決めています。慣れている山の方が安全というのもありますがなぜか同じ場所からいいにがだけが収穫できるんです。同じ場所に何本もはえていたりします。不思議ですね(笑)

リュウキュウチクという種類の筍になるそうです。あく抜きをする必要がないので調理も簡単。にがだけって呼ばれてるくらいなので苦いかと思いきや苦くない。いろいろなアレンジのきく素朴な食材なのでどんな料理にも合わせやすい。食感が美味しい食材で生で調理する事が多く調理後、冷凍保存もできるそんな頼れる食材になってます。

種子島のたけのこ(にがだけ)と他のたけのこの違い

「にがだけ」は、種子島特有の気候によってできる天然の作物だと私は思っています。それは風です。風が強い日が多い種子島は風に煽られて落ちた葉や折れた小枝などが山の地面に蓄積された結果、柔らかい土と土の上に覆いかぶさる落ち葉や小枝の土壌ができる。その中から生えてくる筍は穂が長くても太陽に当たっていないため白く長い。さらし湿度が高い時期なので山の中はおおいしげる竹の葉や木の葉で太陽が通りにくい状態です。筍が顔を出すには最適な環境が揃います。

にがだけを剥いたとき、白くて長いものが上質なにがだけです。太陽にあたりやすい場所からもはえてきますがこちらは青い。あくはあまり感じられないですが若干の苦味を感じます。他の筍との一番の違いはアクがないこと、なので調理が簡単でたくさんのアレンジレシピに使える。下処理も少ないので時間の短縮になる。そしてなにより美味しいのに手間いらず。でも剥くのがたいへんです。

味の面では一番の違いはアクがないので筍本来の香りと甘味が味わえる。そして食感です。文章では伝えられないのが残念ですが、、、、、だめです。思いつかない(笑)くせがない食材なのでアスパラのようになんの料理にも使えます。便利な食材(笑)

おすすめのたけのこ料理

春と秋、種子島では湿度が高い季節で、にがだけんっこ(ほうべん)は多くの人々に愛されている食材。本記事では、特に「にがだけ」と呼ばれる種子島産のたけのこを使用したおすすめの料理をご紹介します。にがだけは、その独特の風味と歯ごたえが特徴で、さまざまな料理に活用されます。

一番人気 にがだけの天ぷら

にがだけの天ぷらは、そのシンプルであり、地元の人々にとっても非常に人気のある料理です。皮を剥いたにがだけを「せび」(先の方)と「ずんどう」(せびよりしたにあるにがだけ)に分けます、皮の剥き方も少しコツがいりますし切り方にもポイントがあります

.https://komugiyakobo.com/shop/1224わかりやすい動画を発見したのではっておきます。

にがだけの写真
剥いたにがだけ

この状態にします。生のままでてんぷらにすることができます。あくがない理由がここでもわかると思います。

天ぷらの衣をつけて揚げるだけで大丈夫。外はカリッと、中は歯ごたえのある食感が楽しめる。揚げたてはすぐ食べたくなる。天つゆや塩で味わうことで、にがだけの自然な甘みや風味、食感を感じることができますよ。特に春先に新鮮なにがだけを使った天ぷらは柔らかい、季節を感じる一品として多くの人に親しまれています。

煮しめ にがだけのずんどうとせび入り

次にご紹介するのは、煮しめです。にがだけのずんどうとせびを使った伝統食です。この料理は、お祝い事や葬儀など人が集まるときにふるまわれます。各家庭の母の味。代々受け継がれる料理です。

鶏、鯖、豚肉、多種多様な各家庭の煮しめスタイルよって微妙に違っています。ただにがだけだけは刈らずといっていいほど入っています。煮しめ用に冷凍保存しているおばあちゃんもいるぐらいです。

今日は簡単な方法をご紹介します。それは鯖缶煮しめです。味噌味のものがいいと思います。缶詰を開けてフライパンに投入し酒を足します。その中に剝いた状態の生のにがだけも入れちゃいます。あとはこんにゃくやあつあげなど火の入りやすいものならなんですけど、、とりあえず鯖缶とたけのこだけも美味しいです。火をつけて煮るだけ(笑)味は醤油、味醂でととのえます。出汁に少しとろみがついてきたら出来上がりです。もほんとに簡単ですので是非してみてください。地元の伝統的な家庭料理として、特別な日や祝いの席にぴったりの一品です。

にがだけ漬物

最後にご紹介したいのが、「にがだけ漬物」漬物は、日本各地方で様々な種類の漬物がありますね。そこで私が作ったのが、にがだけを使った漬物。独特の食感が楽しめます。醬油ベースの酢漬けになるんですが茹でたにがだけを調味液に漬けるだけのお手軽さ。

調味液 薄口醬油 1 味醂 1 水 1 砂糖 0.5 酢 1 鷹の爪 適量

この割合で合わせた調味液に茹でたにがだけを漬け込むこと2.3日で漬かります。日持ちもするので長く楽しめます。ごはんよりお酒のおつまみの方が合います。日本酒とあわせてのみたいですね。

以上が、種子島産「にがだけ」を使ったおすすめの料理の数々です。どれもがその風味を活かした簡単で美味しいレシピばかりで、家庭でも手軽に楽しむことができます。これらの料理を通じて、にがだけの魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

たけのこ漬物

たけのこの楽しみ方

にがだけは、春と秋の二回収穫できる天然食材。特に種子島のにがだけはその独特な風味と食感で地元料理に重宝されています。この章では、地元の食事処での体験や、にがだけ狩りの楽しみ方と注意点について詳しく解説します。

地元の食事処での体験

種子島には、地元の食材をふんだんに用いた料理を楽しめる食事処が数多く存在します。宣伝になりますが私が経営している八千代寿司でも時期になるとにがだけ料理を提供しています。にがだけ料理を提供するお店はたくさんありますね。当店では一番人気は天ぷらです。茹でて醤油マヨでたべるお客様も多数いらっしゃいます。

さぶちゃんという店ではにがだけの煮しめがお通しとして並び、とれたてのにがだけを揚げてくれたりしています。雰囲気のいいお店で地元食材を使った料理が多数あり訪れる人々を楽しませています。時々変わる特別メニューもあるため、何度訪れても新しい発見があるのが嬉しいポイントです。

また、食事処での体験は、味だけでなく、温かい地元の人々との交流を通じて、その土地のコミュニティを感じることができる貴重な機会です。お店のスタッフと会話したり、地元の食材について伺ったりすることで、食材への理解が深まり、さらに美味しい食事を味わうことができます。

にがだけ狩りの楽しみと注意点

にがだけ狩りが楽しめる季節。にがだけは竹の中、落ち葉の中、斜面、様々なところから姿を現します。にがだけ狩りの楽しさはその発見にあります。地元の人は、家族や友人と一緒に山のなかへ出かけ、自然の中でにがだけを見つけることが毎年の楽しみとなっています。https://www.youtube.com/watch?v=oZ1y-qqjD40

にがだけ狩りの醍醐味は、その新鮮さにあります。自分たちが採ったにがだけは、新鮮そのものでみずみずしい。家庭で調理する際の楽しみも格別です。ただし、にがだけ狩りをする際には、いくつかの注意点があります。

まず、山にはいる時は上下ヤッケ、あまぐつ、手袋着用、帽子の着用、目を守るゴーグル的なものはどちらでもよし。山の中には蛇がいます。毒をもった蛇が多数いるし木の棘やたくさんの障害物が傷をつけようとします、なので絶対に肌の露出はさけてください。

そして山道では迷うことがあります。私の母は「きつねにばかされる」といってました。目の前でにがだけを見つける知らず知らずのうちに奥に奥に歩いていきます。なので迷ってしまう。目印を作るか、後ろを振り向くなど道を覚えておきましょう。自身がない方は経験者と行くことをお勧めします。

私が思う一つの方法ですが川沿いをあるいてかいでいくと良いでしょう。川が目印になるので帰り道がすぐわかります。

日本酒 純米吟醸 わたるとの食べ合わせは?

種子島で収穫される日本最南端の酒米 吟のさと100%から醸造された純米吟醸 わたると種子島自慢の食材、山の幸ナンバー1人気のにがだけをどう食べ合わせるか。考えてみました。

最近では種子島でも黒毛和牛の肥育が盛んになっています。種子島で育てた牛肉とにがだけのせびを合わせた料理などどうでしょうか。。せびに薄切りにした牛肉をまいて塩と黒コショウで下味を、オーブンで焼き上げて、そうですねぇなにで食べましょうか、、、、わさび醤油とかどうでしょうか。種子島は南九州なのでかなり甘口の醤油です。複雑味と後味が長く残る日本酒と脂の少な目の牛肉の肉巻きにがだけをわさび醬油であわせる。挑戦してみたくなりましたね。

さてこれまで読んでいただいていかがだったでしょうか?ぜひ通販なので販売もされてるようなのでためしてみてください。お問い合わせいただければ販売先、または八千代商店より配送いたします

種子島の米作り、日本最南端の酒米 吟のさと

料理の写真
種子島の食材を使った料理

この記事の著者

八汐 航

1984年2月16日生まれ。地元、種子島の真中に位置する中種子町で実家の寿司屋八千代寿司を家族経営(代表取締役)している。小学生のころから、料理、生け花、農業に興味を持ち現在は料理を職業とし趣味で池坊を学び、酒米の栽培に挑戦。日本最南端の酒米栽培地区を種子島で実現し自分たちで育てた酒米から作った日本酒は思い出深い酒の味です、、、

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